パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 仲直り？

「山岡さんが一緒なら、娘も実家に寄り付くようになるでしょうな」
「ちょ、お父さん！今度からきちんと帰るようにするから、春人は…」
「ええやん。俺は茜さんとまた来たいって本気で思ってるけど？」

春人の言葉に嬉しそうに笑うパパを見て、不思議な気持ちになった。
パパってあんなに笑うんだ…
難しい顔をしている部分しか覚えていないから？

…てか、パパと春人、いつの間に仲良くなってるの!?


食後、実家の愛犬のペロと戯れる春人に背後から話し掛けた。

「春人、昨日のこと…ごめんなさい…」
「んー？」

振り返った春人は、いつもの笑顔を向けてくれる。

「…止められてたのにワインがぶ飲みして、蔵本くんと話してた…こと」
「…謝るのは、俺が怒ってるからやと？」
「うん…」

昨夜の春人は少し様子が変だったから…
しばらく口を閉ざすと、「ふーっ」とめ息を吐いて、こちらをジッと見つめてきた。

「別に怒ってないよ。自分自身にはイラついてたけど…」
「……」

分かってる…
イラつかせた原因は私…
春人は優しいから、私に怒りをぶつけずに自分の中で収めていく…
私にぶつけてくれても良いのに…