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甘い時間は2人きりで
第12章 仲直り?
目を閉じて一呼吸置いてから、話し出した。
「俺、高校の時から付き合って4年くらいの女の子がおったんやけどな」
彼女のことを話す、それだけで胸がチクリと痛んだ…
「大学生の時にその子が中学の同窓会に行って、そこで当時好きやった男子と再開して、その夜にはセックスする仲になって、2人は仲良くなっていって…陰で気付かん俺の事バカにしてて、俺を捨てて同級生のとこに行ったんよ」
当時の苦い記憶を思い出したのか、顔を少し歪ませる。
「そこから彼女が同窓会に行くのが怖くなって、『行かんといて』って言ったりして…茜さんは裏切るようなこと無いって思ってても、心配で…昔のこと思い出して、惨めな気持ちになって…だから、着いて行って…」
苦しさを紛らわせるように前髪をグシャグシャと搔き上げる。
上体を起こしてバスタオルを取り、裸のまま春人に抱き付いた。
「春人、ごめんね…同窓会に行かなかったら良かった…春人を苦しませて…」
「茜さんのせいじゃないよ…まだ気持ちが整理出来てない俺のせいやから…」