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甘い時間は2人きりで
第13章 大人なデート

舌を入れようとすると、唇をキツく閉じて侵入させてくれない。
仕方なく唇を離せば、弱々しく抗議された。

「いきなりやめてよ…誰か、来ちゃうじゃん…」
「大丈夫。この時間は車来やんから…」

赤く色付いた頰に手を添え、口付けを落とす。

「他のことは考えんといて…俺だけに集中して…」

頰から唇を動かし、啄むようにキスをしながら彼女の反応を伺う。

「ん、んぅ…」

嫌がってないか…
舌を差し出せば、今度は薄く唇を開いてくれた。

ジュ、クチュ、ジュル…

唇を合わせ、お互いの唾液を吸い合う音が、狭い車内に響く。
激しく舌を絡めながら、手探りでシートのレバーを掴み、シートをゆっくり倒した。

茜さんの身体を弄るように抱き締めれば、身体を密着させて抱き付いてきた。
遠慮がちに動いていた舌も、積極的に俺の舌を求めて動かしている。

茜さんは無意識のうちに、興奮していってるんやろうな。
この「もしかしたら、誰かに見られるかも知れない」という状況に…



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