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甘い時間は2人きりで
第14章 秘密の一室
「着きましたー」
「…えっ!?」
車で約10分。
着いたのは、少し高そうなマンション。
春人の住んでるマンションみたい…
連れて来られた場所が、ちょっと意外かも。
てっきりスタジオとか、地下室的な場所だと思ってたから…
大橋さんに付いて行くと、一室のドアの前で立ち止まった。
「ここが秘密の部屋っす。どうぞ」
「お、お邪魔します…」
本当にここに春人が居るのかな?
廊下を進み、リビングに入る。
「へぇ…大きい…」
広めのリビングに大きめのソファとテーブル。
これまた大きめのテレビに、テレビ台の中にはゲーム機が何台も見える。
テーブルの上には、数台パソコンが置かれている。
その内の一台の前で、こちらに背を向けてパソコンに何か打ち込んでいる男性が…
その男性の近くでクルクルと駆け回る、モフモフの白と黒の生き物。
「ただいまー」
「涼介!お前遅い…」
こちらに振り向いた男性は、私を見て怪訝な顔をした。
眼鏡が似合ってて、カッコいい…
「……誰?」
「ハルの彼女」
「ああー…」