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甘い時間は2人きりで
第14章 秘密の一室
「いきなりすいませんね」
わたげちゃんを撫でていると、谷さんからいきなり謝られた。
「何がですか?」
「アイツに無理矢理連れて来られたんでしょ?」
「あ、あはは…」
「…ホンマにすんませんね。立ってやんと、適当に座っといてください」
お言葉に甘えて、ソファに座らせてもらった。
このソファ、フカフカして気持ちいい…
テーブルの下から、真っ黒の猫が顔を出した。
私を注意深く観察してるみたいで、なかなか身体を出さない。
「この猫『ヤマト』って言うんですよ。涼介のペット」
「ヤマト…」
「黒猫」だから「ヤマト」ってこと?
「ベタでしょ?」
「えっ…いや、まぁ…」
「こいつ結構警戒心強い癖に、わたげと仲良しなんすよ」
リビングに入る時に、駆け回ってたね…
谷さんって、クールに見えるけど、話してみたら気さくだな…
「茜さん!?」
声のする方に顔を向けると、春人と大橋さんがリビングに入ってきた。
寝起きなのか、普段より髪の毛がボサボサしてる。
春「涼介!お前、茜さん無理に連れて来て!」
涼「ごめんって。ハルも彼女さんに会いたいやろうなって思って…」