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甘い時間は2人きりで
第15章 オフな1日

食後は、ソファに座ってヨシが用意した酒を飲む。
酒を飲みつつ、仕事用パソコンを用いて、アイデアを出し合う。
今日は、10月半ばから始まるツアーのセットリストの最終調整。

「『白雪』はMCの後より、ライブの終わりにやった方が、俺はええと思うよ」
「そうやな…やったら、MCでちょっと治まった熱をブチ上げる曲を入れるか…」

2時間ほど話し合い、一旦頭をリセットしたくなる。
そのナイスタイミングで現れ、癒しをくれるわたげ。

「んー、わたげー」

はぁ…このモフモフ加減が堪らんなぁ…

「わたげ、お手」
「ワン」

ガブッ

「何しとんねん」
「ヘッヘッヘ…」

一度やり取りをして、ようやく差し出された手の上に、可愛い前足を乗せる。
何故かヨシだけに、「お手」の前に軽いボケをかましてくる。

もしかして、前世人間やったんか?

「わたげは甘噛みしてくれるからええわ。マジ噛みされたら飛ばしそうやわ」
「やめろや」
「はぁー、俺もペット飼おうかなぁ…」
「ええんちゃう?1人きりじゃないし、癒されるでー」




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