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甘い時間は2人きりで
第16章 甘い蜜
「材料も買ってあるから、茜さんにも手伝って欲しいんよ」
「もちろん!早く帰って飲もう!」
部屋に着くと、お出迎えしてくれたわたげちゃんをモフモフしまくった。
この感触は、春人がフェスで居ない時も味わったけど、飽きないんだよなー。
「先に用意しとくから、茜さんはシャワー浴びて来て」
「うん、ありがとう」
汗でベタベタしてたから、丁度良かった。
シャワーを浴びて、春人とキッチンに立つ。
「俺はシーフードの下処理するから、キャベツ切ってくれる?」
「分かった」
慣れた手つきでエビの背ワタを取っていく。
「慣れてるね」
「お好み焼きはオトン直伝で、小っちゃい頃から作り慣れてるねん」
エビ、イカ、千切りしたキャベツを生地に混ぜて、天かすを加える。
春人が生地を焼いている間に、私はツマミの枝豆を塩茹でして、お皿の用意を行った。
「はい、特製のお好み焼きの完成」
リビングテーブルにホットプレートを置いて、ソファにゆったりと座る。
春人はビールで、私は缶チューハイを手に取る。
「かんぱーい!」
「1週間お疲れ様ー!」
「そうだ、シングル発売おめでとう!」
「おー、ありがとう」