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甘い時間は2人きりで
第16章 甘い蜜

お好み焼きと枝豆でお酒が進み、食べ終わる頃にはお互いに程よく酔っ払ってきた。

「…そうや。来月の7日と8日って空いてる?」

スマホでその日の予定を確認する。

「空いてるけど…どうして?」
「実はさ、7日に静岡で雑誌の撮影あるんやけど、その後旅館に泊まるんよ。茜さんが良かったらやけど…一緒に来る?」

「でも、仕事なんでしょ?」
「まぁ、撮影終わるまでは別行動やけど、その後に近く散歩して、お土産見たりしたいな…」

お互いの予定が合わなくて、もっと先だと思ってた旅行。
短い時間だけど、一緒に居られることに、胸がドキドキしてきた。

「それに…茜さんの浴衣姿見たいし、畳の上でエッチしたいし…」

それが目的かい!

「んー、どうしようかな…」
「いや、エッチしたい気持ちもあるけど、茜さんと一緒に寛ぎたいのはホンマやから!」
「ウソ、分かってるよ。嬉しい…ありがとう」

ギュウ…

「……」
「…はっ!」

ワクワクして、無意識に春人に抱き付いちゃった!
1ヶ月も先なのにはしゃぐって、子どもじゃないんだから…




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