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甘い時間は2人きりで
第17章 お祝い
「す、凄い…」
春人が予約したのは、スイートルーム。
ここってホテルの一室だよね!?
ベッドルームだけじゃなくて、広々としたリビングルームもある。
窓から見る夜景もまた綺麗だし…
首がもげそうになるくらい、首を動かして部屋を見渡した。
「そこに突っ立ってやんと、早く座ろうよ」
ソファに座った春人が、空いたスペースをポンポンと叩く。
テーブルにはワインとグラス、おつまみのチーズキューブが盛られたお皿が用意されていた。
「カッコええな…これ」
「気に入ってくれた?」
「当たり前やん。普段ラババンばっか付けてるから、シックなのも付けてみたかったんや。ありがとう」
腕時計を穴が空くくらい見つめてるけど、セレクトした自分に向けられてるみたいで恥ずかしいな…
「正直、茜さんが元気無いのに引っかかって、自分の誕生日ちょっと忘れてた」
「えっ、自分の誕生日忘れてたの?」
「ふふっ。お祝いしてもらって無かったら、明日まで気付いてるなかったかもね」