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甘い時間は2人きりで
第18章 社員旅行

言葉では慰めてるけど、心の中では勝手にライバルが出来たとモヤモヤ。

「先輩、ありがとうございます。こんな話に付き合ってもらって。お詫びに今日のお昼奢っちゃいます」
「えー、ホントに?じゃあ、1番高いやつ食べよっかな?」
「えっ…」
「あはは!冗談だよ。気持ちだけもらっとくね、ありがとう」

ーーーーーーー

人気の観光地を二箇所巡り、宿泊する旅館に到着した。
千代ちゃんと同じ部屋に泊まる。

「立派ですねー」
「そうだね。団体のお客さんがよく予約するんだって」

千代ちゃんとお茶を啜りながら、音楽雑誌を眺める。
夕食の時間までは自由行動なので、温泉に入ることに。

「温泉に入って来るけど、一緒にどう?」
「んー、お留守番してます。先輩お先にどうぞ」
「ありがとう。行ってくるね」

浴衣とタオルを用意して、浴場に向かった。

「わー、広ーい。しかも綺麗。露天風呂の景色も良さそうだし」
「そうだね」
「!!」

独り言に返事を返され、周りを見渡すと、同じ課の同僚の斎藤さんが湯船に浸かっていた。




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