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甘い時間は2人きりで
第18章 社員旅行

待って、千代ちゃんと話してるのって…春人!?
「あああ、あの!握手して下さい!!」
「ふふっ、そんな硬くならんでも。はい」
「あの、インディーズの頃からずっと応援してました」
「えー、めっちゃ古株さんやね。ありがとう」
春人の反応が気になって、自販機の側面から覗き込む。
傍目からどう見られてるかなんて気にしない!
「あの…ずっと、ずっと好きでした」
「それは嬉しいなー、いつも応援してくれて…」
「ち、違います…ファンとしてじゃなくて、男性として、す、好きなんです…」
「………!!」
い、言ったー!
危惧してた状況が現実に!
「いきなりこんな事言うのは、アレなんですけど…友達からでいいんで、2人で会ってくれますか?」
は、春人は何て返事するの!?
アレ、困ったような顔してない…?
次の瞬間、フッと優しい笑顔を千代ちゃんに向けた。
「ありがとう……」
ーーーーーー
「ありがとう」ってことは付き合うってこと!?
さっきの子といい、やっぱり可愛げの無い私より、可愛い子の方が良いよね。
いや、さっきのスタッフと2人きりで過ごすのかな…

