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甘い時間は2人きりで
第18章 社員旅行
悪いことが頭の中をグルグルと回って、気持ち悪さも相まって、そこにへたり込んでしまった。
前に春人が空くんに対して嫉妬してた気持ちが分かったような気がする…
今更気付いても遅いけど…
「はぁ…」
「大丈夫?」
「あっ…」
顔を上げると、春人がミネラルウォーターを私に差し出してくれてた。
「私のことは放っといて…誰か来るから離れ…」
「ごめん」
春人が膝をついて、いきなり抱き寄せられた。
突然のことにパニックに。
「ちょ、ちょっと!」
「茜さんのこと不安にさせてごめん!俺…」
ううっ!
春人の匂いが石鹸の匂いと合わさって、凄い良い香りに!
いや、それよりも、吐き気が…
「ゔっ…吐きそ…」
「ええっ!?ちょっと我慢出来る!?これ飲んどいて」
春人からペットボトルを受け取ると、彼はどこかに走っていった。
1.2分で戻って来ると、私の肩を抱いて部屋に通された。
部屋に入った段階で限界が近かったので、トイレに駆け込んだ。
春人も付いてきて、背中をさすってくれた。
「大丈夫やから…」
「けほっ、けほっ…」
彼氏にこんなダサい姿見せたくなかった。