この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い時間は2人きりで
第20章 イメチェン

ツアー初日、千代ちゃんがスマホを眺めながら溜め息をついた。
「今日はついに、Blue Eyesのツアー初日公演ですね」
「そうだね」
「はー、私も初日行きたかったなー」
昨日スカイプで会話したけど、緊張した様子とかは見られなかったな。
初日が大成功なら、次のライブも上手くいくと思うから、ミスも無く終わって欲しいな…
企画の案件で、今日も空くんが来社した。
会議室で出迎えると、空くんの隣には見慣れない人が2人…
「あの、こちらの方々は…?」
「今まで蔵本の方で進めていた案件なのですが、蔵本に別件の仕事が入ってしまいましたので、引き継ぎで…」
「あ、そうですか…初めまして私、長野 茜と申します」
年配の男性の方と名刺交換をする。
「鈴木さんですか。よろしくお願い致します」
「こちらこそ。いやー、御社には素晴らしい方が沢山いらっしゃいますね!この案件を新人の方が担当されてるなんて…」
「…あの、私新人ではなくて、27歳です…」

