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甘い時間は2人きりで
第20章 イメチェン
小休憩の間に、佐々木さんについて質問すると、少し疲れた顔で話す空くん。
社長の孫でコネ入社だから、やりたい放題してるとか…
「まあ、『コネ入社』って聞こえは悪いけど、仕事は出来る方だよ。ただ、ちょっと気が強くて、言う事聞かない時があってね…」
「でも、空くんの言う事は素直に聞いてたけど…」
アレは空くんに気が有るんだろうな…
でも、空くんああいうタイプ苦手なんだよね。
「言う事聞くようになって、素直になれば茜ちゃんみたいに仕事の出来る女性になるのかもね」
「いやいや、私なんて別に…」
休憩を終え、会議室に戻る前にトイレに寄った。
トイレから出ると、佐々木さんとバッタリ出くわした。
「どうも…」
ぎこちない笑みを浮かべて、軽く会釈すると…
「…あなたが蔵本さんが言ってた『デキる女性』?」
「へっ?」
「蔵本さんが会社の方とよくあなたの話をされてたんですよ」
「いやいや、そんな大したものじゃないですよ」