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甘い時間は2人きりで
第21章 冷たい視線
「えっ!?誰かに付けられてる!?」
「うん、そうなの…」
視線を感じた翌日から、電車を降りてもその視線を感じるようになった。
その次の日からは、会社から帰る時に付けられてる気がして、ずっと冷たい視線を浴び続けている…
その人にいつか襲われそうで気が休まらず、最近で後ろに立たれるだけでも、鳥肌が立って過敏に反応してしまう。
「それってストーカーじゃん。警察は?」
「うん…一応。会社の人や美咲には相談したんだけど…」
「彼氏には?」
「…彼は今忙しいみたいだから、心配かけたくないの…」
言おうと思えば言えるのに…
もし、ツアーをキャンセルしてまで私の元へ来られたら、楽しみにしているお客さんに申し訳なくなる。
「心配って…茜ちゃんに何かあったら、どうすんだよ…もし茜ちゃんが事件に巻き込まれたら、何も知らない彼氏の気持ち考えたら、堪えられねぇ…」
「空くん…」
「…って何で俺はライバルの気持ちを考えないといけないんだよ…俺が言いたいのは、彼氏にもちゃんと連絡しとけってこと」