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甘い時間は2人きりで
第21章 冷たい視線
空くんの言葉で、春人にストーカーのことを話す決心が出来た。
春人にも知っておいてもらった方がいいよね…
でも、今日は打ち上げがあるって言ってたから、遅くなるかな…?
それに酔っ払ってたら、まともに話聞いてくれなさそうだし…
なんて考えていたら、アパートまで到着した。
「送ってくれてありがとう」
「いえいえ」
「お茶でもどう?」
「ごめん、彼氏に変な誤解与えちゃうかも知れないから、パスしとくわ。その代わり、今度カフェでご馳走してよ」
「うん」
空くんが居てくれたお陰で、電車も帰り道も怖くなかった…
「また今度ね」
「うん。ありがとう」
私が部屋に入るまで、空くんは見守ってくれていた。
部屋に戻って、少し休憩してお風呂に入る準備をし始めた。
ピンポーン…
誰だろ…?
この部屋にはモニターが無く、音声のみ確認出来る。
「はい」
「すいません、宅急便でーす。長野さんにお荷物届いてます」
この時間に宅急便?
何か頼んだっけ?
特に気にも留めずに、印鑑を持って玄関を開けた。
「はい、お待たせしました…」