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甘い時間は2人きりで
第21章 冷たい視線
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山梨県のとある居酒屋…
「山梨公演、無事に終わりました。皆さん乾杯!!」
「「かんぱーい!!」」
山梨でのライブも大盛り上がりで終わり、メンバー、スタッフさんとハイテンションのまま打ち上げが行われた。
「いつもこのバンドの打ち上げはツアーファイナルかと思うぐらい盛り上がるよねー」
「いやいや、ツアーファイナルの打ち上げはこんなんじゃないっすよー?」
和気藹々とお酒と料理を楽しんでいると、俺のスマホに着信が。
[長野 茜]
なんやー、スカイプするの待ちきれやんくて電話してきたんか?
ニヤニヤしながら電話に出ると、相手は茜さんじゃ無かった。
「あ、山岡くん!?私、茜の友達の美咲…」
「…ああ、どうも。どうしたんすか?」
一応ラインを交換してあるのに、何で茜さんの携帯から電話を…?
「実は…」
「あ、すいません。ちょっと聞き取りづらいんで、もっかい言ってもらっていいっすか?」
個室から出て、トイレ付近に移動した。
その直後、美咲さんから語られた話に頭が真っ白になった…
「茜さんが病院に運ばれたって、どういうことですか!!」