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甘い時間は2人きりで
第22章 犯人
「そうだ。荷物持ってきてくれてありがとうね。あとCDも」
「いいよ。山岡くんツアーで居ないし心細いでしょ?曲でも聴いて少しでも近くに感じてほしいから…」
「ありがと美咲」
涙を拭ってもらうと、美咲が手に持っていた袋を開けた。
「茜の好きなフジタヤの焼きプリン買ってきたよ。おじさん達も食べてー」
人数分だすと、美咲は容器とスプーンを持って、私の傍に座った。
「食べさせてあげる」
「いや、藍さんにしてもらうから…」
「いいじゃん、たまには。親友に甘えなさいよ」
仕方なしにプリンを一口食べる。
やっぱりプリンのコクと苦味とカラメルがよく合うな…
「何か足りないものがあれば言ってよね。持ってくるから」
「うん。ありがとう」
「明日はBlue Eyesの載った雑誌を持って来るね」
いきなり何を言い出すんだ…
大人達がニヤニヤしてるから、やめて!
「実物じゃないけど、彼氏のイケてる写真が近くにあったら気持ちが落ち着くでしょ?全部持って来ようか?」
「持って来なくていい!!」