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甘い時間は2人きりで
第22章 犯人
想像出来るかも…
ベッドの隣に座ってもらい、美咲が持って来てくれたプリンをおすそ分けした。
「怪我の方は大丈夫?」
「うん。異常は見当たらないって先生が言ってたから」
「……昨日俺が何か気付いていれば、茜ちゃんに大怪我させることも無かったのに…ごめん!」
深々と頭を下げる空くんに、頭を上げてもらう。
「謝らないで!空くんが悪いわけじゃないのに。それに…昨日一緒に帰ってもらって、怖かった帰り道が怖くなかったの。ありがとう空くん」
「茜ちゃん…俺が茜ちゃんを元気にしようと来たのに、俺が慰められちゃったね」
笑いながら頭をぐしゃぐしゃと撫でていると、急に顔を歪ませた。
「何で、茜ちゃんがこんな目に…」
「…昨日話したストーカーと、私に怪我をさせた人は同一人物だと思う。目が合った時に感じた冷たい視線が一緒に思えたから…」
「家も知られてるってことは、アパートも安全じゃないね。別の場所に引っ越さないと…」