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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間
少し高台にあるお店で、内装はレトロな感じがしてオシャレ。
窓際の席に案内され、窓からは横浜港が眺めることが出来た。
「ここはビーフシチューとパスタが美味しいんよ。セットもあるからオススメやで」
「来たことあるの?」
「ん、前に雑誌のインタビューで記者さんに連れてきてもらった。美味しかったし、楽しかったな」
オシャレな店だから、女の記者さんと来たんだろうな…
胸にモヤモヤしたものが広がっていく…
「…茜さん、ヤキモチ焼いてくれてる?」
「え、な、違う…」
こっちはモヤモヤしてるのに、春人は嬉しそうにしている。
「へー、可愛い。その相手に嫉妬した?」
「べ、別に…」
「あ、その記者男の人やから」
「えっ!?」
こいつ、私の反応を見るためにワザと分かりにくい言い回しをしたな…
不機嫌になって黙り込んだ私をよそに、春人は店員を呼んだ。
「ビーフシチューとパスタのセット2つ。パスタはペペロンチーノで。茜さんは?」
「…カルボナーラで」
「それで。飲み物はどうする?」
「オレンジジュース」
「俺はジンジャーエールで」