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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間
「んー、パスタも美味しい」
「麺もそうやけど、ソースも美味しくない?前来た時ミートスパ食べたんやけど、めっちゃ美味かった」
「へー。今度来た時、それ頼も」
具材にマッシュルームとベーコンが入っていて、少し厚みがあるから食べ応えがある。
「ご馳走さま。美味しかった」
食事が終わると、春人はチラチラ時計を見だした。
「時間気にしてどうしたの?」
「あ、ごめん…茜さん、今から行きたいとこあるんやけどええかな?」
「良いけど…?」
ーーーーーーー
車に揺られて着いた先は、よこはまコスモワールド。
「茜さん、高いところって平気?」
「う、うん」
閉園間近で人が疎らな中、春人に連れられて大観覧車へ乗った。
ゴンドラに乗ってすぐ、春人に抱き寄せられ、唇を塞がれた。
狭いゴンドラ内に、リップ音と唾液が絡まる音が響く。
「…はぁ」
チュプ…
唇が離れると、ゴンドラの外には横浜の明かりが煌々と輝いていた。