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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間
無意識に溢れた言葉に、春人自身が驚いて口を噤んだ。
「ごめん、今の聞かんかったことにして…」
最後にエッチをしたのは、1ヶ月半前…
普通だったら、デートの最後にホテルに寄って、甘い時間を過ごす…
春人はエッチをしたいと思ってるはず…
でも、今は私の身体を思って我慢してくれてるんだ…
気遣いは凄く嬉しい…
でも、私は……
「……ない」
「えっ?」
「私、まだ帰らない」
告げて顔を上げると、春人は顔を赤くして口を手で覆っていた。
「…でもご両親心配するやろ?怪我してるのに…」
「お父さんには事前に言ってあるの。『茜も大人だから私も分かってる、でも無茶なことはしないように』って言ってた…」
「でも…」と春人が続ける。
「…長いことエッチしてないから、性欲が溜まりまくってるねん…2人きりになったら絶対我慢出来やんし、がっつくと思う…」
「…折れてる箇所は右腕だけだから大丈夫。それに先生が『骨折した箇所に負担が掛からないなら、セックスしても良い』って…」
段々とエッチへ誘う自分が恥ずかしくなってきた。
普段だと逆なのに…
落ち込んでいると、春人が優しく抱き寄せてくれた。
「ありがとう…茜さんの言葉に甘えてええかな…?」