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甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編
アコースティックギターを弾きながら歌い始めた春人。
この曲、聴いたことない…
ギターの音色と春人の少し掠れた色っぽい歌声が綺麗にマッチしている。
優しい曲調で、聴いてると眠たくなってくるような…
歌い終わると、少し照れ臭そうな春人の顔が映り、映像は終了した。
余韻に浸っていると、電話がかかってきた。
「もしもし」
『…もしもし。聴いてくれた?』
送ってくれた主は少し不安げな声をしているみたい。
「うん…すごいよかった。優しく包んでくれるギターの音と春人の声が心地よかったよ」
『ふふっ、ありがとう…』
「あの曲は?」
『デモの段階の曲なんやけどね。誰かに聴いて欲しいなーって思って、茜さんに…』
「最高のプレゼントだね。ありがとう」
好きなアーティストの曲を1番先に聴けるなんて幸せ…
『いや、ちゃんとプレゼントは用意するよ。誕生日のお祝いして、茜さんと一緒に過ごしたいと思ってるし』
「えっ?別にプレゼントはいいよ。ホワイトデーにネックレス貰ったばかりから」
『……いや、お祝いやから…』