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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間

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「ど、どうしよう…」

1時間ほど二度寝をして、春人に着替えを手伝ってもらう。
目に付いたのは、首筋や胸元にあるキスマーク…

今お母さんに入浴手伝ってもらってるのに、跡つけちゃって…
イチャイチャムードから、一気に現実に引き戻される…

「付けちゃったもんは仕方ないね」
「他人事だと思って!バカァ!」
「お母さんにエッチしたってバレちゃうね…」
「ううぅ…」

帰るのが億劫になるけど、仕方ない…

準備を終えて、ラウンジで朝食を取った。
慣れない左手でフォークを使ってると、春人が食べさせてくれた。

「あ、そうだ…入院してる時に春人から貸してもらったジャケット、返さないと…」
「ジャケット?」

ツアー先に帰る際に、春人が貸してくれたジャケット…
不安や恐怖で押し潰させそうな時に肩に掛けたり、抱き締めるだけで私の不安な気持ちを和らげてくれた。

「そのまま持っといてくれてもええよ。ジャケットは色々あるから」
「でも、アレってブランド物で高いんでしょ?」
「大丈夫やで」




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