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甘い時間は2人きりで
第23章 久しぶりの2人の時間
結局「飾っておくだけで良いから、持っといて」と春人に押され、私がジャケットを持つことになった。
朝食を終えてからチエックアウトを済ませ、家まで送ってもらう。
住宅地が近づくにつれ、少し寂しくなる。
まだ一緒に居たいけど、仕事だから仕方ないよね…
「ありがとう。久しぶりに二人きりで過ごせて、楽しかった」
「俺も。今度はライブハウスで会おうな」
シートベルトを外すと、春人に抱き締められた。
チュッ
「!!」
「そんな悲しそうな顔せんといて。またデートしよな」
「う、うん…」
不意打ちのキスにドキドキしながら車から降りた。
春人はニッコリと手を振りながら、車を発進させた。
事前に知らせてたとは言え、彼氏とお泊まりしちゃから、心配してるかな…
「た、ただい…」
「茜ちゃん、おかえり」
「ただいま…」
恐る恐る玄関を開けると、2階からお母さんが降りてきた。
「ご飯は?」
「食べてきたよ」
「そう、楽しかった?」
「うん」