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甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編

食後、春人が買ってきてくれたケーキをいただく。

「茜さんの好きなケーキってまだ知らんから、色々買って来たんよ」

6種類のケーキから、ショートケーキを選んだ。

「意外、チョコ選ぶかと思ってた」
「悪い?27にもなって、ショート選んで?」
「いや、可愛いよ。じゃあ、俺はチーズケーキ」
「いただきまーす」

一口食べると、ふんわりとした甘さとイチゴの甘酸っぱさが口に広がる。
紅茶も飲んで、まさに至福のひととき…

「美味しい…」
「やろ?近所にあるお店で買ってきた」
「ありがとう…」
「そうや。はい、これ」

ラッピングされた長方形の箱のようなものを手渡された。
開けてみると、眼鏡ケースが出てきた。
白を基調としたシンプルなデザインで、角にあしらわれたエンブレムがオシャレでカッコいい。

「茜さんの眼鏡ケース、結構古いやろ?ええの見つけたから、プレゼントにどうかなーって」
「でも…」
「ほら、『この前も買ってもらったのに』って思わんの。俺は茜さんに喜んでもらいたいから買ったの。嫌やった?」
「ううん…はる、ありがとう…」




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