この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編
食後、春人が買ってきてくれたケーキをいただく。
「茜さんの好きなケーキってまだ知らんから、色々買って来たんよ」
6種類のケーキから、ショートケーキを選んだ。
「意外、チョコ選ぶかと思ってた」
「悪い?27にもなって、ショート選んで?」
「いや、可愛いよ。じゃあ、俺はチーズケーキ」
「いただきまーす」
一口食べると、ふんわりとした甘さとイチゴの甘酸っぱさが口に広がる。
紅茶も飲んで、まさに至福のひととき…
「美味しい…」
「やろ?近所にあるお店で買ってきた」
「ありがとう…」
「そうや。はい、これ」
ラッピングされた長方形の箱のようなものを手渡された。
開けてみると、眼鏡ケースが出てきた。
白を基調としたシンプルなデザインで、角にあしらわれたエンブレムがオシャレでカッコいい。
「茜さんの眼鏡ケース、結構古いやろ?ええの見つけたから、プレゼントにどうかなーって」
「でも…」
「ほら、『この前も買ってもらったのに』って思わんの。俺は茜さんに喜んでもらいたいから買ったの。嫌やった?」
「ううん…はる、ありがとう…」