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甘い時間は2人きりで
第26章 クリスマス
リビングに向かおうとしたら、腕を掴まれた。
「なに?」
「おかえりのチュー。茜さんからちょうだい」
「えっ?」
グイッと引き寄せられて、鼻がくっ付く距離に顔が近づいた。
「ほら早く。お肉焼くんやろ?」
「うっ…」
チュッ
一瞬触れるだけのキスをすると、春人はキョトンとしてからニヤリと笑った。
「もうちょい長くキスしてくれも良かったけど、今はこれで我慢するな」
「が、我慢って…」
「夜にいっぱいキスしような」
チュッ
春人からキスをされると、さっさとリビングに行ってしまった…
今夜の事と持ってきた「あるもの」の存在を思い出して、1人赤面したまましばらく動けなかった。
顔の火照りが冷めてからリビングに戻ると、ダイニングテーブルに用意された料理を見て、春人は固まっていた。
「…これ全部作ったんよな?」
「うん」
「すげぇ…てか、こんな豪華な料理用意するの知ってたら、早く帰って来てたのに…」
「サプライズだよ。色々メニュー考えてたら、凝った料理になっちゃった」