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甘い時間は2人きりで
第26章 クリスマス
フライパンを温めていると、春人に後ろから抱き締められた。
甘えてくるのは良いけど、動きづらい…
「なんか手伝うことある?」
「お肉焼くだけだから、ソファで座ってて」
「じゃあ、隣に居っていい?」
「んー、いいよ」
お肉はデパ地下の精肉店で買った割と良いお値段のもの。
良いお肉だから、焦がさないように慎重にしたいのに…
「…バックハグはやめてー!お肉焦げちゃう!」
「あ、ごめん」
何とかお肉を焼き上げ、赤ワインをグラスに注ぐ。
「お疲れ様」
「茜さんも。乾杯!」
一口ワインを飲んでから、ステーキにナイフを入れた。
うわー、すっと入った…
こんな柔らかいお肉初めてかも…
「んー、美味しい!」
「うん、この肉うまっ!めっちゃ柔らかいやん!」
「良かったー。パンもあるよ」
「食べるー!腹減ってたんよ」
他の料理も「美味い」を連発しながら、モリモリと食べてくれた。
美味しそうに食べる春人の姿を見て、「作って良かった」と胸が熱くなった。