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第27章 それぞれのお正月

涼介とは家が隣同士なので、毎年元旦を2家族一緒に祝っている。
ヨシは毎年地元の友達と過ごすんやけど、今年は友達が旅行に行ったらしく、暇そうやったからこっちに誘った。

「ママー！おとしだまいっぱいもろたよー」
雪「良かったねぇ。みず、ちゃんと皆にお礼言った？」
「うん！」
雪「ママが預かっとくからね」
「ママ使ったらアカンで。みずのやからね」

ハムと黒豆を肴に酒を飲む。
身体に染みるー、うまー…

しばらくお酒を楽しんでいると、妹の夏美(なつみ)がゲームのコントローラを持ってきた。

夏「春にい、久しぶりにゲームしよ」
「んー、『スーパーゴーカート』か。ええよ」
夏「やった！あたし去年より強なったからね」
「おー、楽しみやな」
「はりゅ、みずもすりゅー！」
「ええよー」

そこに涼介とヨシも加わって5人で瑞樹に手加減しつつ、ゲームを楽しみ、オトン達はそれを微笑みながら眺めていた。