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甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編
「ありがとう」
その言葉に緊張して赤くなった私とは違い、春人は嬉しそうに微笑んでいる。
「じゃあ行くね」
春人は立ち上がると私の分の伝票も持っていった。
「え、ちょっと…」
「仕事終わりに来てくれたお礼。また金曜日に」
お礼も言う暇もなく、あっという間に行っちゃった…
ーーーーーーー
金曜日、仕事が終わった後、飲み会でよく行く居酒屋の前に企画課の社員が集まってくる。
「先輩、今日は凄い機嫌がいいですね?彼氏と会うんですか?」
「え、いや…終わったら友達と会う約束してるから…」
「へー、夜遅くに?」
千代ちゃんにジッと見つめられて、目をゆっくりそらしていく。
目を合わせてたら、良からぬことを見抜いてきそうだから…
「アレ?先輩、前から来るの伊藤さんじゃないですか?」
「え?」
この前告白してきた伊藤さんのほか、総務課の人達が歩いて来ていた。
「あー、企画課の皆さんもこの店で歓迎会ですか?私らもココでやるんですよー」
「そうですか。だったら合同で歓迎会やりませんか?人が多い方が楽しいでしょう」