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甘い時間は2人きりで
第29章 2人きりの旅行
部屋から出て、先程の庭を眺めに行く。
立派な松に、鯉が優雅に泳ぐ池、苔むした岩…
どれもがバランス良く混ざり合い、見ているこちらを癒してくれる。
お客さんでこの庭を絵に描きたいって言うのが分かる気がする。
ずっと見ていたいから…
特産品コーナーに足を運んだ。
地酒やお土産用の物まで置いてある。
このお饅頭、部屋に置かれてたやつだ。
会社の人へのお土産は買うべき?
でも、この旅行は春人と一緒だから、バレるのもな…
うーん…
「お待たせー」
「アレ?もう出てきちゃったの?」
「うん、茜さんの言う通り気持ち良かったわー」
浴衣姿の春人は、いつもより色気が5割増してるような…
髪の毛も濡れてるから余計そういう風に見えるのかな!?
「へー、このお酒美味そうやな。後で部屋で飲むのに買っとく?」
「うん…」
「どないしたん?」
お土産を買うかどうか春人に話してみた。
「やったら、女友達と日帰りで箱根行ったって事にすれば?お土産は明日買えるから」
「そっか、正直に言わなくても良いのか…ありがとう」