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甘い時間は2人きりで
第29章 2人きりの旅行

乱れた裾を綺麗に直してくれると、こめかみにキスをして膝から降ろされた。
また中途半端な状態でお預けにされた…

「ふふっ、そんな物足りやん顔せんと。茜さんってエッチやね」
「う、え…」
「ははは、俺はシてもええけど、仲居さんにエッチな声聞かれるで?」
「うう…」

春人にいいようにされてる感じ…
時間を確認すると、晩ご飯の時間が近付いていた。
備え付けの電話が鳴り、春人が電話を受けた。

「今からご飯持って来てくれるって」
「分かった。ご飯楽しみだね」
「ご飯もそうやけど…お風呂ではお預けした分いっぱい気持ちよくしてあげるから…」

熱のこもった目で見つめられ、顔が熱くなって小さく頷いた。
私だけじゃなくて、春人も欲を燻らせてるんだろうな…

ーーーーーーー

「ご馳走さまでした」

運ばれて来た料理はどれも美味しくて、高級旅館ならではの凝った料理が多かった。
あんな凝った料理、家で真似出来るものじゃないな…




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