この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘い時間は2人きりで
第4章 気持ちよくなって:勉強編
スマホを確認すると春人からメッセージが。
[飲み過ぎやんといてな]
[了解]
例年の飲み会より人数が多いからか、かなり賑やか。
普段あまり接点の無い人とも話せるので良い機会かも。
私は企画と総務の女性陣と食事をしながら談笑中。
「ねぇ長野さん、伊藤さんに告白されたんですって?」
「はあ…気持ちは嬉しいんですけど、お断りさせてもらったんです」
「えー、伊藤さんってあなたにアプローチ掛けてたのに?」
「えっ、そうなんですか?」
知らなかった…
ていうか、気付かなかった…
「伊藤さん、影薄いからね…でも仕事も出来るし、面白いから長野さんと合いそうだけど?」
「いや、私元彼のことまだ引きずってるんで、今は仕事だけでいいかなーって」
伊藤さんの気持ちに気付かず、嘘を付いてお付き合いを断ったことにますます申し訳なくなった。
「伊藤さんに謝らないと…」
「ダメっすよ長野さん!今あいつすごい酔ってるっしょ?酔っ払ってるあいつ結構面倒くさいですから」
「そ、そうですか…」
「それより僕と一緒に飲みませんか?長野さんも何かお酒頼みましょ?」
「いや、お酒はいいです…」