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甘い時間は2人きりで
第29章 2人きりの旅行
「今度は逆」と左の瞼にも同様にキスをした。
「急にどうしたの?」
「…タオルで擦れたから、目の周りちょっと赤くなってたんよ。キスは消毒の代わりかな?」
…後で濡らしたタオル持ってきてもらお。
「そういや、牛乳の早飲みで茜さんが勝ってたら、俺に何してた?」
「…エッチな事はしなかった。明日行く料理屋さんで1番高いの奢ってもらおうとしたの。無理だったけど」
春人は意外と少し驚いた。
「茜さんって欲無いな…もっと高い宝石とか買ってもええんやで」
「いや、小ちゃい勝負にそんな…」
「お昼も高いの食べな。茜さんはもっと食べやな」
素肌を重ねて会話をするのも悪くない、温かいし。
このままお休みしようかな…
「まだ眠らせへんよ」
「あっ…」
春人が身体を起こすと、再び私の上に覆い被さった。
間接照明に照らされた春人の顔が妖しく写り、笑いを浮かべる。
クシャリト前髪をかきあげ、唇を舐める。
「休憩終わり。今度もいっぱい気持ち良くしてあげるから」