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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
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マネージャーさんが近付き、涼介さんの頭をポンポンと撫でた。
「春人…もう隠せないぞ。原因を言った方が良いんじゃないのか?」
「あ、うん…」
涼介さんから身体を離し、私の手を握った。
春人の不安を和らげるように「大丈夫」と念を込めて握り返した。
「今回、声が出なくなったのは、喉に出来たポリープが原因です。これまでは薬で抑えてたんやけど、最近ポリープが大きくなってきて。今ある仕事が終わって、3月になったら公表して手術しようと思ってました…黙っててすいませんでした…」
光「そうか…ポリープか…」
「うん…」
光「もっとヤバい病気抱えてるんかと思った…そうか…」
全員が安堵の表情を浮かべ、春人の傍に寄って来た。
義「最近ハル難しい顔して喉押さえてるとこ、よう見てたから『ボーカル辞めるんちゃうか』って皆密かに心配してたんやぞ」
「てか、水くさいですよーハルさん。俺達にポリープのこと黙ってー!俺達チームでしょー!」
「心配掛けたから、ハルさん今日の打ち上げではお酒禁止で!」
「ええっ!?ちょ、それはやめてや……ううっ…」
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