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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
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急に言葉を詰まらせた春人を心配して見上げると、髪の毛をグシャグシャと掻き乱しながら涙を流していた。
自分の中で溜め込んでいた不安や焦り、苛立ちを言い出せずに苦しんで、皆の反応を怖がっていた。
でも、実際は皆温かく迎えてくれて、ポリープの事も理解してくれた。
春人と目が合うと、力一杯抱き締められた。
泣き続ける春人の背中を優しく撫でる。
もう安心しても良いんだと…
「良かったね、春人…」
「うん、うん…ありがと。皆ごめんな…」
皆感動のムードに包まれていると、あるグループがこちらに近付いてきた…
「ハルー!お前、ようやく出てきたんだってな!」
「あ、ダイさん…昨日はホンマすいませんでした。キチンと謝らんと部屋に戻ってもて…」
「良いよ、そんなの。それより何で泣いてんだ?」
近付いてきたのはイカツイのが4人…!
しかも、春人と喋ってる人にタトゥーが入って、顔が怖い…
「うう…」
「茜さん、どないした?」
義「初めての人には、ダイさんは怖く見えるんちゃう?」
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