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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
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ポリープになってからも周りの人達に黙ってたから、言えないストレスも喉に負担を掛けてたのかな?
休む前の最後のライブは結果良く終われそう…
光「いや、ハル。まだ報告してない人らが居るやろ…?」
「あっ…」
松田さんの一言に、何故か春人は食事の手を止めた。
「どうしたの?」
「周りには言ったけど、ファンの子達には言ってない…」
スタッフさんやメンバーに報告するより、ハードル高いような気が…
「ど、どうするの?」
光「昨日のライブに来たお客さんの中には、ハルがポリープになってるの気付いた人が居るかも知れんな…
やったら隠せるもんじゃないから、今日のライブでお客さんに報告して、明日くらいにホームページにお知らせ載せろ」
「うん…」
さっきまで花が咲いたようないつもの春人だったのに、朝の様子に逆戻りしちゃった…
「報告するの怖いの?」
「うん…もし、活動休止してる間に皆いてへんかったらって…」
春人らしくない気弱な発言に、松田さんは春人の頭を軽く叩いた。
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