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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
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休憩が済むと細かい調整の為にリハをするらしく、私は控え室で居ることにした。
「茜さんもリハの様子とか見に来ててもええんやで?」
「今日ライブでやる曲を知りたくないの。どんな曲をするのかワクワクしながら聴きたいの。分かった?」
「はーい」
部屋に置かれた雑誌を読みつつ、Blue Eyesの曲を聴いていると、春人達は2時間程で戻って来た。
「早かったね」
「まあ対バンやから、普段より曲数少ないねん。その分細かい動きとか一個ずつ見直せて良かったけど」
戻って来ると、ライブの時間までそれぞれ楽器を練習したり、コーラスの練習をしたりしていた。
春人がトイレに行っている間、松田さんに話し掛けてみた。
光「どうしたん?」
「あの、松田さんっていつ春人達と知り合ったんですか?」
光「あいつらが大学生の頃かな?その時は俺も別のバンドでベースやってたから、対バンしたことあるねん。インディーズで全然有名じゃなかったから、お客さんはあんまり入らんかったなー」
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