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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
涼介さんと松田さんの言い合いをよそに、春人は私の腰に手を回す。
「ふ、2人のこと止めないの…?」
「アレはじゃれ合いやから気にせんでええよ…」
「う、うん…」
「はぁ…ええ匂い。落ち着く…」
スタッフさんの物珍しそうな顔が恥ずかしい…
涼「…ハル!茜さんとイチャイチャすな!俺らに見せけるなよ!」
「ええやろー。俺がしんどい時にこうやって癒してくれるんやで」
想像してた楽屋の過ごし方と全然違う…
ライブをするような雰囲気じゃない…
「普段楽屋でこんな風に過ごしてるの?」
「せやで。リラックスムードで過ごしてる方が緊張せんから」
春人はスタッフのジャケットに気付いて「可愛いー」と言ってくれた。
涼「何で茜さんもスタッフのジャケット着てるん?」
義「そりゃ、ハルに彼女が居てるっていうのを隠す為やろ?一般人が歩き回ってたら怪しまれるし、今日は雑誌の撮影も来るんやから」