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甘い時間は2人きりで
第30章 春人の異変
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「飲んでないの?」
「まぁスタッフに言われたからな。『ポリープの事黙ってた罰や』って」
アレはスタッフさんの冗談だったのに、それを守っちゃうんだ…
「…ただ涼介が悪酔いして、めっちゃ絡まれたな」
「それはお疲れ様。何か飲む?」
「いや、茜さんも眠いやろ?俺も疲れたから一緒に寝よ?」
ベッドに直行すると、毛布の中に潜り込んだ。
「おいで」
「私が先にて寝てたんだよ」
「いいから」
ベッドに入ると、春人に抱き寄せられた。
すぐに私も背中に腕を回した。
「あったかいな」
「私が先に寝てたからね」
「ふふっ、せやな」
他愛も無い会話が出来るくらいだから、春人の心に溜まっていたものは消えたのかな?
「もう気持ちとか大丈夫なの?」
「うん、茜さんには迷惑掛けたね。休みの日に山梨まで来てもらって…」
「ううん、春人が倒れたって聞いて、居てもたってもいられなくなったから。来てよかったと思ってるよ」
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