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甘い時間は2人きりで
第2章 夜のレッスン
撫でる手が止まり、わたげちゃんが「もっと」と言うように身体を擦り寄せてくる。
「ワン!」
「はぁ…私もわたげちゃんみたいに、春人に甘えたいな…」
わたげちゃんの身体を撫でながら、胸のモヤモヤを吐き出す。
「本当はね、私からキスとか抱き付きたいし、エッチだってして、欲しいし…だけどね、恥ずかしくて…勇気を出して『いつもみたいに癒して欲しい』って自分からお願いしたのに…」
「くぅーん」
「私だって春人に甘えたいよ。でも可愛くない反応したり、素直になれないし…春人はこんな可愛げの無い彼女は嫌だよね…」
「そんなことないよ」
「!!!」
顔を上げると、春人がテーブル近くに立っている。
しかも満面の笑みで…
相変わらずお風呂上がりは色っぽいな…
じゃなくて、今のひとり言聞かれてた!?
「き、聞いてた…?」
「うん。丁度話し始める頃から」
さ、最悪…
1番聞かれたくない相手に聞かれて、恥ずかしさと情けなさで口を閉じてしまう。
「言いたいことあるなら言って」
「それは…」
「わたげには言うのに、俺には言われへんの?」