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甘い時間は2人きりで
第6章 気持ちよくなって:甘い夜と練習編

「今日はレコーディングで声録りしたんやけど、綺麗に録って早く終わらした。早く会いたかったから…」
「私も早く会いたかったよ…」

私の返事に嬉しそうにニヤけていたが、「あっ」と声を上げた。

「俺の予定押し付けちゃったけど大丈夫?友達と遊ぶ約束とか…」
「大丈夫だよ、会おうと思えば会えるし。それに今は春人と居たいの」
「…最近の茜さん、自分に素直になってきたな」

自分ではあんまり分からないけど…

「そうかな?」
「うん。わたげに相談してた頃より俺に自分の気持ち言ってくれてるよ」
「そっか…」

信号で停まると、こちらをジッと見てきた。

「…なに?」
「いや、茜さんの私服可愛いなーって。ほら、いつも泊まっても、俺の部屋着とスーツ姿しか見てないから」

仕事終わりに泊まりに行くから、春人の部屋には下着と化粧品しか置いてない。
初めて泊まった日に「これ着て」って渡された部屋着で今まで過ごしてたもんな…

「可愛い?そんなことないと思うけど…」
「いや、可愛い。街中に連れ出して自慢したいくらい」
「やめてよ!」
「冗談やって。色々服持ってきたんやろ?見るの楽しみやなー」




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