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天國逝きの愚者達
第1章 謎の金髪美少年
「え…何で…私の名前を…」
「拾ったカバンと一緒に落ちてた身分証に書いてあった。全部拾ってやったんだ。有りがたく思えよ」
それだけいうと少年は去っていった。
何て偉そうな…。
あ…、
そう言えば…名前…聞くの忘れちゃった…。
誰だったんだろう、あの人。
ここの制服を着ていたということは、ここの生徒なはず。転校して1週間立つが彼の姿を見付けることが出来ない。あんな派手な髪の色をしているんだからすぐ見つけられると思ったのにな。
はぁ…。
気付けば何度もため息をついている自分。
「岡田さ〜ん、次の授業美術室だって〜一緒に行こう」
転校して一番最初に話して仲良くなった女の子、佐々木菫が駆け寄ってきた。
「なぁに?さっきからため息ばっかりなんか悩み事?」
「ううん、何でもない。ねぇ、この席の人今日も休み?」
私は、右隣の空席を指差す。
「あぁ、休みなんじゃない」
私が転校して来てクラスで唯一顔を知らない人。
どんな人?て聞いたら、不思議な奴だよ。て菫ちゃんは言う。
「そのうち来るんじゃない。元々あんまり顔出さない奴だし」
「ふ〜ん」
そうなんだ…。
「拾ったカバンと一緒に落ちてた身分証に書いてあった。全部拾ってやったんだ。有りがたく思えよ」
それだけいうと少年は去っていった。
何て偉そうな…。
あ…、
そう言えば…名前…聞くの忘れちゃった…。
誰だったんだろう、あの人。
ここの制服を着ていたということは、ここの生徒なはず。転校して1週間立つが彼の姿を見付けることが出来ない。あんな派手な髪の色をしているんだからすぐ見つけられると思ったのにな。
はぁ…。
気付けば何度もため息をついている自分。
「岡田さ〜ん、次の授業美術室だって〜一緒に行こう」
転校して一番最初に話して仲良くなった女の子、佐々木菫が駆け寄ってきた。
「なぁに?さっきからため息ばっかりなんか悩み事?」
「ううん、何でもない。ねぇ、この席の人今日も休み?」
私は、右隣の空席を指差す。
「あぁ、休みなんじゃない」
私が転校して来てクラスで唯一顔を知らない人。
どんな人?て聞いたら、不思議な奴だよ。て菫ちゃんは言う。
「そのうち来るんじゃない。元々あんまり顔出さない奴だし」
「ふ〜ん」
そうなんだ…。