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花菱落つ
第7章 廃嫡
義信は正室の着物をはだけ、餅のような膨らみの上に飾られた小さな赤い果実を口に含んだ。子を産んでかなりの月日が経ち、赤子のように吸い付いても当然乳は出ない。
「さすがに乳は出ぬか」
「お戯れを」
しかしまるで木の実のように固く締まった乳首を舌で転がすと、不思議と懐かしい気分がこみ上げてくる。乳母の乳をくわえていた時の記憶なのだろうか。そう言うと正室は鈴を振るように楽しそうに笑った。
「男というのは、本当にいつまでも子供のようですこと。いい加減乳離れしないと笑われますよ」
「笑ってくれるような者はそなた以外もう誰もおらぬ。同じ乳を吸った虎盛もな」
「義信様……」
義信の乳母は曽根昌世の妻だった。虎盛は乳母と昌世の子、つまり乳人子(めのとご)にあたる。だが虎盛、昌世父子は信玄暗殺計画に関わったとして処刑された。
「私はそなたを手放したくはない。だが、私には父上の駿河攻めを止めることはできぬ。いずれそなたは駿河の兄君の元へ返されよう。私だけでは力が足らぬのだ。相済まぬ」
「いいえ。たとえ離れ離れになろうとも、私の心はいつでも義信様とともにあります」
「済まない……」
何度となく謝罪の言葉を口にしながら、義信は正室の体を貪った。こんもり茂った恥丘に顔を埋める。むせ返るように濃厚な女の匂いが義信のへのこを昂らせる。適度に肉のついた腹から腰、太ももは肉の薄い凪とは違った大人の女の色香を漂わせていた。
「ああ、義信様、お慕い申し上げております……」
「愛しい我が室よ。私もだ」
義信と正室は従兄弟同士の間柄であるせいか、閨での相性も抜群だった。また女の子を産んでからも、正室の美貌はいささかの衰えも見せない。年齢とともにますます艶めいて義信を魅了する。恥丘の奥から蜜が溢れ出たのを感じ、義信は熱く猛ったへのこを挿し込んだ。
「さすがに乳は出ぬか」
「お戯れを」
しかしまるで木の実のように固く締まった乳首を舌で転がすと、不思議と懐かしい気分がこみ上げてくる。乳母の乳をくわえていた時の記憶なのだろうか。そう言うと正室は鈴を振るように楽しそうに笑った。
「男というのは、本当にいつまでも子供のようですこと。いい加減乳離れしないと笑われますよ」
「笑ってくれるような者はそなた以外もう誰もおらぬ。同じ乳を吸った虎盛もな」
「義信様……」
義信の乳母は曽根昌世の妻だった。虎盛は乳母と昌世の子、つまり乳人子(めのとご)にあたる。だが虎盛、昌世父子は信玄暗殺計画に関わったとして処刑された。
「私はそなたを手放したくはない。だが、私には父上の駿河攻めを止めることはできぬ。いずれそなたは駿河の兄君の元へ返されよう。私だけでは力が足らぬのだ。相済まぬ」
「いいえ。たとえ離れ離れになろうとも、私の心はいつでも義信様とともにあります」
「済まない……」
何度となく謝罪の言葉を口にしながら、義信は正室の体を貪った。こんもり茂った恥丘に顔を埋める。むせ返るように濃厚な女の匂いが義信のへのこを昂らせる。適度に肉のついた腹から腰、太ももは肉の薄い凪とは違った大人の女の色香を漂わせていた。
「ああ、義信様、お慕い申し上げております……」
「愛しい我が室よ。私もだ」
義信と正室は従兄弟同士の間柄であるせいか、閨での相性も抜群だった。また女の子を産んでからも、正室の美貌はいささかの衰えも見せない。年齢とともにますます艶めいて義信を魅了する。恥丘の奥から蜜が溢れ出たのを感じ、義信は熱く猛ったへのこを挿し込んだ。