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『コミックサイトで逢いましょう』―番外編―
第2章 【第二部】 kiss・きす・キッス!
(どうして…こんな風に感じてしまうのだろう…俺、ノーマルのはずだろ…?男に肩を抱かれて居心地良く感じるなんて…おかしいじゃないか)
恥ずかしさと決まり悪さで、どうして良いか分からないでいる俺の事など知る由もない耿輔が俺の髪にそっと触れる。髪を梳かれる感触に一瞬ビクッと肩が震えたのが自分でも分かった。
起きていると気付かれてしまったか?
気付いたのかどうなのか、どちらとも分からないまま、耿輔の独り言が聞こえてくる。
「あんな風な出会いじゃ無ければ、おまえは俺のこと好きになってくれた?おまえを見たときから、ずっと惹かれてたって言ったら笑うか?おまえはどう考えてるんだ…いつもはぐらかしてばかりだけど。こんなに真剣なのに…初めてくらいに…」
なに?何言い出すんだこいつは!?
これって一方的な告白?
待てよ!ちょっとたんま!
…で、きっとこの後にはいつもの濃厚な…。
何時まで待っても”例のスケベなキス”は訪れなかった。