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『コミックサイトで逢いましょう』―番外編―
第3章 【第三部】 春の日の泡沫(うたかた)の………
身勝手な相手は拗ねて訴えるモトミの唇を強引に塞ぐ。
官能を引き出すような激しいキス。
自分の中心が狂おしく勃ちあがってくるのがリアルにわかる。その淫らな姿にモトミの心は乱れた。
でも、耿輔の巧みな罠に落ちていく自分をどうすることも出来ない。
ようやく、拘束から解放されたときには、軽く息が上がって小麦色の肌はほんのり上気していた。
うっすら汗ばむ肌が何とも言えない色気を漂わせる。
「可愛い…俺の、俺だけのモトミ。他の誰にもおまえを渡したくない。俺以外にはそんな表情見せるなよ」
「コウ…馬鹿っ…」
モトミは頬を紅く染めてプイと顔を逸らした。恥ずかしくてとても相手の顔をまともに見られない。
赤面ものの言葉を、耿輔はどうしてこうも躊躇いなく口にすることが出来るのだろう。
相手のペースにいつも振り回されるモトミだった。