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『コミックサイトで逢いましょう』―番外編―
第2章 【第二部】 kiss・きす・キッス!
(元々、渋々付き合わされる買い物だから起きられなかったんじゃないか…。俺には関係ない用事ジャン)
そんな不満げな俺の心を読み取るように耿輔が目聡く言う。
「自分が遅刻しといて、その不服な顔はなんだよ。あっ、自分の用事じゃないとか思ってんだろ?でも、遅刻は遅刻だよな?!」
どうしてこいつは直ぐに人の(というか俺の)気持ちを読むのだろう?
おちおち考え事も出来やしない。
こうなりゃ、やけくそだ。
「はぃはぃ…遅刻しました。悪うございました。スミマセン、ごめんなさい」
「何だよ、その誠意の無い態度は! そんなんじゃダメだね。今日一日、ペナルティーだからな」
何がペナルティーだ!
こっちは耿輔が遅刻したって、今までそんな嫌みな事は一度もしたことが無いのに。
(まあ、流石の耿輔も1時間も遅刻したことは未だ無いが…)
「じゃ、今日一日俺の好きなときにキスな」
「………?!」