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堕天使 1st gig.
第10章 実験
五十嵐はもう一度俺に確認するように
『だから、王は坂下なのか?義侠会の生き残りはこいつは王ではなく坂下だと言っている。それに、船でお前さんが捕らえた奴も別荘での生き残りもこいつは王じゃないとか言いやがる。今の軍は、まるで狐にでもつままれた状況なんだ。』
と謎を解く為の情報を俺が持っているような言い方だった。俺は
『俺が知っている翔は確かに元義侠会だった。だから殺人を犯し、服役していたんだ。翔が義侠会を恨んでいる可能性は多分ある。だが、今の翔を俺は全く知らない以上、王が翔だという確信や決定的な証拠になる情報は俺は持っていない。』
と本音を五十嵐に答えていた。五十嵐は
『まぁ、そうだよな…。お前さんが坂下と同じ施設だったという事と坂下と一番仲が良かったとは聞いたが、ム所の坂下の面会記録や手紙の記録などからはお前さんの名前は出て来なかった。』
とため息をついていた。それから五十嵐は
『もし、王が坂下だったらお前さんはどうするよ?』
と聞いて来た。俺は普通に
『もし、翔がテロとして俺の前に現れたら俺は任務である以上、取り押さえるだけだ。取り押さえが無理なら、当然、射殺する。俺には俺の守りたい者を守る必要があるのだからな。』
と言い切っていた。最終的に五十嵐は、万が一、俺に昔馴染みとして翔から接触があった場合は必ず軍に通報しろと言い、この話しは終わっていた。
2課に戻った俺に宗司は何も言わなかったが、好奇心の強い雄太が
『五十嵐隊長はなんだったんすか?』
と聞いて来た。俺は笑って
『お前の機密保持レベルが後3レベル上がったら教えてやるよ。』
と言ってやる。雄太は
『そんな面倒な話しは俺の悪い頭は拒否しかしないっすよ。』
とこれ以上の話しは諦めていた。俺だって雄太と同じだ。正直、頭の悪い俺に五十嵐達が喜ぶような情報を出せと言われても不可能な話しだ。
ただ、もし、本当に翔が…、あの翔がテロとして俺の前に現れたら俺は本当に迷わず射殺が出来るのか?と俺は俺なりにその日は考え続けていた。
『だから、王は坂下なのか?義侠会の生き残りはこいつは王ではなく坂下だと言っている。それに、船でお前さんが捕らえた奴も別荘での生き残りもこいつは王じゃないとか言いやがる。今の軍は、まるで狐にでもつままれた状況なんだ。』
と謎を解く為の情報を俺が持っているような言い方だった。俺は
『俺が知っている翔は確かに元義侠会だった。だから殺人を犯し、服役していたんだ。翔が義侠会を恨んでいる可能性は多分ある。だが、今の翔を俺は全く知らない以上、王が翔だという確信や決定的な証拠になる情報は俺は持っていない。』
と本音を五十嵐に答えていた。五十嵐は
『まぁ、そうだよな…。お前さんが坂下と同じ施設だったという事と坂下と一番仲が良かったとは聞いたが、ム所の坂下の面会記録や手紙の記録などからはお前さんの名前は出て来なかった。』
とため息をついていた。それから五十嵐は
『もし、王が坂下だったらお前さんはどうするよ?』
と聞いて来た。俺は普通に
『もし、翔がテロとして俺の前に現れたら俺は任務である以上、取り押さえるだけだ。取り押さえが無理なら、当然、射殺する。俺には俺の守りたい者を守る必要があるのだからな。』
と言い切っていた。最終的に五十嵐は、万が一、俺に昔馴染みとして翔から接触があった場合は必ず軍に通報しろと言い、この話しは終わっていた。
2課に戻った俺に宗司は何も言わなかったが、好奇心の強い雄太が
『五十嵐隊長はなんだったんすか?』
と聞いて来た。俺は笑って
『お前の機密保持レベルが後3レベル上がったら教えてやるよ。』
と言ってやる。雄太は
『そんな面倒な話しは俺の悪い頭は拒否しかしないっすよ。』
とこれ以上の話しは諦めていた。俺だって雄太と同じだ。正直、頭の悪い俺に五十嵐達が喜ぶような情報を出せと言われても不可能な話しだ。
ただ、もし、本当に翔が…、あの翔がテロとして俺の前に現れたら俺は本当に迷わず射殺が出来るのか?と俺は俺なりにその日は考え続けていた。