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堕天使 1st gig.
第12章 クリスマス
俺と翔は似ている。つまり、翔も嘘が下手な男だった。だから、あんな風に俺を知らない人間のフリを器用に出来る奴じゃない。

翔は俺と同じで頭もあまり良い方ではなかった。ただ、生きる本能が強く、ギリギリでも自分はすり抜けて生き残るタイプではあるが、キザに英語で日常会話をするような習性は持ち合わせていない。

結局、あれは翔ではない。だが、見た目は翔の生き写しだ。一卵性双生児…、だが、翔からそんな話しは聞いた事はない。

そもそも、翔とはそんな話しをした事がない。翔は過去なんかどうでもいいと割り切りが強い男だった。翔と話すのは、常に今をどうするか、そして未来を夢ではなく現実として手に入れると翔は常に太陽に向かって手を伸ばしたがる男だった。

俺はそんな翔と似ている。だから、リナとの未来しか俺は考えたくない男になっていた。

翔の話しを聞いてからリナは

『そんなに似てたの?』

と聞いて来る。俺が

『見た目だけな…、翔は中身は俺と似ているから。』

と言うとリナは

『違うよ。アルトはアルトだよ。』

と笑っていた。だから俺はリナを抱えてベッドに入れる。リナだけはもし似た奴が居ても絶対に間違えない為に俺はリナを俺の女として完全に覚えてやる。

リナが

『ベッド…、買い換えていい?』

と俺に聞いて来る。俺は

『好きにしろ…。』

とリナにキスをしながらリナのパジャマを脱がせていた。俺と比べてシミ1つない白い肌、細い首筋、その首筋に舌先を這わせてやると

『うひゃん…。』

とリナが声を出す。首筋から肩、そして綺麗な形の乳房に舌を俺は這わせていく。小ぶりだが、上向きの乳房からピンッと薄いピンク色の乳首が張り出して、日本人離れしたウエストは俺の半分以下しかないんじゃないかとか思ってしまう。

ゴツゴツした俺の手に艶やかできめ細かい肌が吸い付くように感じ、柔らかくて温かい乳房を俺は掴んで揉んでやる。

『んはっ…、ぁんっ…。』

軽く俺が乳首を噛むとリナが少し悦んだ声を上げていた。
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