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堕天使 1st gig.
第13章 5日テロ
翌日はリナのリクエストでベッドの買い換えに出掛けた。元々、シングルだったから俺は別に寝ていたがリナはダブルで一緒に寝れるようにしたいらしい。

リナを抱いて俺が寝てしまうと今のシングルじゃ狭くてリナが全く身動きが取れなくなるんだとリナが笑っていた。

仕事で徹夜のまま帰ったりする俺だから、リナは出来るだけ落ち着いて俺を寝かせたいらしい。

あの狭い部屋にダブルベッドとか、ベッドだけの部屋になりそうだったが、リナがそれで構わないと言うから俺はリナの好きにさせていた。

いつもの家具屋は夕方までには配達が出来ると言った為、リナはすこぶるご機嫌だった。

帰ってから部屋を2人で片付けて俺は

『うちもなんだかんだと物が増えたな。』

と言っていた。普通の家に比べれば、まだまだ物は少ない方なんだろうがテレビすらなかった事を考えればかなり部屋が狭くなっていた。リナは

『狭くてもアルトが近いからいいんだよ。』

と俺にじゃれて笑っていた。リナはあまり無駄遣いはする方じゃない。本当なら、もっとお洒落だなんだと必要な物がいっぱいあるだろうが、俺と居る生活にそんな物は意味が無いと本当に生活に必要な物しか買おうとしない。

俺が食う飯、俺が呑むビール…、いつもリナの買い物はそんな物ばかりだから、リナがベッドを買い換えたいとか言って来る時は俺は全てリナの好きにさせていた。

夕方にはベッドが来て、前のシングルは邪魔になるからと家具屋に処分を頼んでいた。どうせ、軍からの払い下げ品だったから安物のベッドだ。家具屋は

『これはこれで軍からの珍しい物だからリサイクルで値が付くんですよ。』

とリナが買ったベッドの代金からシングルの引き取り代金を値引きしてくれた。だから結局、ダブルに換えてもあまり高価な買い物にならないという結果だった。

リナはちゃっかりと俺に

『軍の物って売れるんだ…。なら、アルトの穴の空いたパンツとか売れるのかな?』

と言い出すから俺は

『それだけは止めろ…。』

と言ってやるしかなかった。
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